資格なしでの記帳代行は税理士法に違反するのか?

公開日:2025/07/15  

資格なし 記帳代行

記帳代行サービスは、個人事業主や中小企業にとって重要な業務委託のひとつですが、資格なしで行うと税理士法に違反する恐れがあるので注意が必要です。そこで本記事では、記帳代行が税理士法とどのように関連しているのか、資格の有無で行える業務範囲の違い、そして違反のリスクについて詳しく解説します。

記帳代行とはどんな業務?

記帳代行とは、日々の取引内容を会計帳簿に記録する業務を、専門の税理士や会計事務所、または記帳代行業者に外部委託することです。忙しい事業者にとって、正確な記帳作業は欠かせないものの、みずから対応するのは手間と時間がかかります。そのため、効率的かつ正確に記帳を行うために専門家の力を借りることで、その解決を図るものです。

記帳代行のサービス内容は、まず領収書や請求書、通帳のコピーといった資料を業者に提供し、その後、専門家がこれらの資料をもとに、仕訳作業や会計ソフトへのデータ入力を行います。この作業により、取引の記録が整理され、試算表や総勘定元帳といった帳票類が作成されるのです。

記帳代行が税理士法に抵触するケースとは

記帳代行業務自体には税理士資格が必要ないため、資格をもたない人でも業務を提供し、請け負うことが可能です。しかし、税理士法に抵触する行為が含まれる場合、問題が生じる恐れがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

税理士の仕事内容と税理士法について

税理士法は、税理士の業務や権利、義務を明確に定めた法律であり、税務に関する手続きには厳格な制限が設けられています。具体的には、記帳代行の範囲を超えて、税務申告書の作成や税務相談、代理申請などを行う場合には税理士資格が必要です。

これらの業務は税理士の独占業務とされており、資格のない者がこれに該当する行為を行った場合、法的に問題となる懸念があります。記帳代行業者が、作成したデータを用いて税務申告書を代わりに作成したり、税務署に提出したりする行為は、資格をもたない者であれば違法行為に該当します。

また、記帳代行に付随して税務相談を行うことも税理士法違反となる恐れがあるので留意してください。「どの経費が税控除の対象になるのか」といった具体的な税務のアドバイスは、税理士資格がなければ行うことはできません。これらの行為は税務の専門性が問われるため、法律で明確に制限されています。

記帳代行サービスを利用する際の注意点

事業者が記帳代行サービスを利用する際には、依頼する業者が提供する業務内容をしっかりと確認し、税務帳票整理に関わる部分を超えない範囲で依頼することが重要です。よって、税務申告や税務相談が必要な場合は、必ず税理士資格をもつ専門家に相談するようにしましょう。記帳代行自体は事業者にとって便利なサービスですが、その業務範囲を正しく理解し、法律に準拠して利用することで、安心して活用することができます。

記帳代行を依頼するメリットとデメリット

記帳代行は、事業者が日々の煩雑な会計業務から解放される便利なサービスですが、その利用にはメリットとデメリットがあります。サービスを導入する前に、それぞれの側面を理解しておきましょう。

記帳代行を依頼するメリット

まず、記帳代行を依頼する最大のメリットは、業務の効率化が図れる点です。事業者は、領収書や請求書、通帳のコピーなど必要な資料を業者に渡すだけで、仕訳作業や帳簿作成をプロが代行してくれます。

これにより、経理作業に費やしていた時間を削減し、経営や営業などの業務に集中することが可能となります。また、専門家による正確な記帳が行われるため、税務調査への対応や決算業務のスムーズな進行にも役立ちます。

さらに、記帳代行を利用することで、自社で専任の経理担当者を雇う必要がなくなり、人件費や教育費などのコスト削減につながる点も魅力です。とくに中小企業や個人事業主にとっては、業務負担を軽減しつつ効率的に経理を運営できる大きな助けとなります。

記帳代行を依頼するデメリット

一方で、記帳代行にはいくつかのデメリットも存在します。まず、会社の財務状況をリアルタイムで把握したい状況であっても、外部に業務を委託することで情報の共有や処理に時間がかかることがあります。記帳データが業者から返ってくるまでにタイムラグが生じる場合があり、迅速な意思決定が求められる場面では不便に感じることもあるでしょう。

また、記帳代行を利用するには一定のコストがかかります。業者のサービス内容や提供範囲によって料金は異なりますが、小規模な事業者にとっては、初期費用や月額料金が負担になることもあります。

まとめ

記帳代行は、事業者にとって経理業務の効率化や負担軽減に役立つ便利なサービスですが、利用する際にはその業務範囲と法律の制約を正しく理解することが重要です。税理士資格が不要な範囲で業務を依頼することは可能ですが、税務に関する申告や相談が必要な場合は必ず税理士に依頼しましょう。また、コストやタイムラグといったデメリットも考慮しつつ、自社の状況やニーズに合った使い方をすることで、記帳代行を効果的に活用できます。

24時間いつでも仕訳可能!

株式会社YSP

株式会社YSPは、飲食業、美容業、フリーランス等様々な業種の事業主様をサポートしてくれる記帳代行サービスを提供する会社です。札幌市内に複数の専用ポストがあり、24時間いつでも提出できるのが特徴です。 仕訳数無制限で月額3,000円からという破格で利用できるので、誰でも利用しやすいのも大きな魅力。

【札幌市】おすすめの記帳代行サービス業者ランキング

イメージ1
2
3
4
5
会社名YSPAimパートナーズ星田会計事務所ベンチャーパートナーズ札幌経理事務代行サービス
特徴月額3,000円~、簡単に依頼ができる会計ソフトを利用した記帳代行も対応厳重なチェックシステム最短5日のスピード納品経理・事務をまるごとサポート
詳細リンク

おすすめ関連記事

サイト内検索